高級マンションの住人の年齢層は高いというイメージをよく持たれますが、本当にそうなのでしょうか。
30代であっても高級マンションに住んでいる人もいます。
どのような人であれば30代という若さでも高級マンションに住めるのか、家賃や年収との関連性から考えてみましょう。

  1. 高級マンションの家賃相場
  2. 必要な年収とは?
  3. 30代の平均年収
  4. 30代で高級マンションに住める人
  5. 30代でも高級マンションに住もう

高級マンションの家賃相場

まず30代でも高級マンションに住めるのかを考える上で重要なのが、高級マンションの家賃相場について確認することです。
東京や大阪の都心部を中心にして高級マンションが林立していますが、1Kやワンルームのマンションで20万円〜50万円くらいが相場になっています。
高級マンションで狭いというのは50平方メートルクラスの専有面積があるので、一般的なマンションでは1LDK程度の間取りになる広々とした部屋と考えることも可能です。
1LDKや2LDKになると75平方メートル程度の面積がありますが、家賃も上がって30万円〜70万円程度の物件が多くなります。
タワーマンションのように高層階のあるマンションが高級マンションには多いですが、下層階に比べると上層階の方が値段が高めで、一階上がるごとに家賃が上がるのが一般的です。
また、土地柄による違いも大きく、広い視点で見ると東京都心部は大阪の中心街よりも家賃相場が高めになっています。
細かく見ていくと東京都心部でも高級住宅街と呼ばれる六本木銀座などでは家賃が高いですが、郊外に向かっていくにつれて家賃は下がります。

30代, 高級マンション

必要な年収とは?

高級マンションのように家賃の高い物件に住むためには、相応の年収がなければ生活が立ち行かなくなります。
一般的には賃貸生活をするときの家賃として上限は年収の25%程度とされています。
この計算式に当てはめると、家賃が20万円の1Kやワンルームクラスの高級マンションに住む場合でも月収が80万円、年収にすると960万円が必要なのです。
高級マンションに住むときには家賃の他に管理費も払わなければならないため、年収は1000万円以上はなければならないと考えられます。
もし家賃が50万円の高級マンションに住みたいと考えたら、月収で200万円、年収で2400万円が適性だということになるのです。
ただし、家賃の上限が年収の25%というのはあらゆる年収の人にも適用できるようにした目安であって、必ずしも完璧な指標ではありません。
年収が多い人ほど家賃を払ったときに手元に残るお金は多くなります。
そのお金で生活費をまかなえれば良いのでもう少し年収が届かなくても高級マンションで生活できる可能性はあるでしょう。
問題は家賃を支払った上で十分に満足できる生活を送るための資金が手元に残るかです。
実際に必要な生活費を計算して、自分の年収で住めるかどうかを考えてみるのも大切と言えます。

30代, 高級マンション

30代の平均年収

実際に30代の人が高級マンションに住めるのかを検証してみるには、平均年収の状況を確認するのが簡便です。
国税庁が行った民間給与実態統計用差によると、平成25年の平均年収は30代前半の男性では約438万円、30代後半の男性では約499万円、30代前半の女性では約294万円、30代後半の女性では約297万円でした。
そして、全体で平均すると414万円となっていました。
30代男性がワンルームの高級マンションに住もうとしたら、年収を倍に上げなければならないという解釈が可能です。
共働きの30代後半の夫婦で平均すると800万円程度の年収になるので、これでようやく1Kかワンルーム程度になら節約生活をすれば住むことができます。
全体的な傾向として年々平均年収が下がってきているため、今後はさらに高級マンションに住むのが難しくなるでしょう。
ただし、気をつけておきたいのはあくまでこの数字は全体の平均だということです。
30代でも稼げる道を歩んでいて1000万円以上の年収を手に入れて生活している人もいます。
年齢のイメージからまだ早いと考えずに、年収を考えて高級マンションに住むかどうかを検討するのが肝心です。

30代, 高級マンション

30代で高級マンションに住める人

どのような人が30代でも高級マンションに住めるような年収を手に入れているのでしょうか。
例えば一流大企業に就職して同じ職場で働き続けて年次昇給を受け、さらに大きな成功を繰り返して若いうちから昇進したというケースが挙げられます。
大手企業の方が中小企業に比べると年収の水準は高く、課長クラスの役職付きになると1000万円近い年収になることも稀ではありません。
国内企業の場合には住宅手当も出る場合が多く、家賃の一部を会社に負担してもらうことも可能です。
また、大手の中でも外資系企業に勤務していると、30代でも1000万円以上の年収になっているケースが多くなります。
成果主義で実績に応じたインセンティブを付与したり、年齢を問わずに実力がある人をすぐに昇進させて、役職に付けたりする傾向が強いのが外資系企業の特徴です。
やはり能力があって成功を遂げていることは必須ですが、30代で部長クラスになって働いている人もよく見かけられるため、高級マンションで生活できる収入層の人は確かにいます。
一方、ベンチャー企業でも高年収の人がいて、大きな成長を遂げている盛りであれば大手企業よりも稼いでいることすらあるのが実情です。
ベンチャー企業は資金不足に悩まされるケースもありますが、伸び盛りの間は給料も大きな上乗せがあります。
起ち上げ時期や成長時期に成功を遂げると30代でも管理職になれることがあり、1000万円以上の年収になることもあるのです。
また、ベンチャー企業に関連して、自ら起業してCEOとして活躍している人も30代にはしばしばいます。
それに加えて、IT系のエンジニアがフリーランスをするというケースも高級マンションに住める可能性が高いでしょう。
エンジニアの起業の方法としてよく注目されていますが、自宅で仕事ができることが多いのが特徴です。
高級マンションの部屋を自宅兼オフィスとすると、高い家賃の一部を必要経費にしてしまえるので負担を軽減できます。
年収の水準も働き方次第で高くなるので高級マンションに住める可能性が高いでしょう。
この他にも専門職の中には高年収の職種はいくつもあります。
例えば医師は30代になると中小病院やクリニックに勤めていれば平均年収が1000万円を超えます。
夫婦で医師をしているというのであれば2LDKクラスの高級マンションでも十分に住める世帯年収になるのです。
このように実力や専門の能力があれば30代でも高年収になって高級マンションで生活できるようになれるケースは多々あります。

30代, 高級マンション

30代でも高級マンションに住もう

高級マンションでラグジュアリーな暮らしをしていきたいと考えても、家賃相場が高いので高収入でなければ難しいのは事実です。
30代の平均年収を考えると高級マンションは高嶺の花だと考えられてしまうでしょう。
しかし、実際には30代という若さでも、職業によっては高年収になって年収1000万円クラスになっている人もいます。
高級マンションに住むのは何十年も後のことだと考えず、年収を考慮しながら高級マンションに住むことも検討してみましょう。

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