ホテルに泊まる魅力といえば、窓からの景色やおいしい料理など沢山ありますが、普段は中々味わえないおしゃれで素敵な寝室も、それらに並ぶ楽しみの一つです。
居心地もとても良く、こんな寝室で毎日過ごしたいと思ってしまうのも自然なことでしょう。
自宅でもポイントさえ押さえれば、ホテルライクな寝室を楽しむことができます。
今からでも簡単にできる、ホテルライクな寝室作りのポイントをいくつかご紹介しましょう。

  1. ホテルライクとは?
  2. ベッドカバーは白
  3. ベッドは常に整える
  4. ランプを設置する
  5. 枕は1つや2つでなく多めに置く
  6. ベッドスローを置く
  7. 少しの工夫でホテルライクに!

ホテルライクとは?

ホテルライクな部屋とは、おしゃれなホテルのように手入れの行き届いた、最高の癒し空間として作られた部屋のことを指します。
間取りやインテリアを、見た人が心地よく感じられるように設計し、その部屋で生活する際の動線にまで気を配るなどして、清潔で安心できる環境を作るのです。
寝室はもちろんのこと、リビングをホテルライクにすることもあれば、玄関などの省スペースのみをホテルライクにすることもできます。
また家全体をホテルライクにしてしまうなど、場所や範囲にとらわれずに幅広いコーディネートをできるのが特徴です。
場合によっては家自体を開放的な作りのものにするなどして、リゾートホテル風な部屋を作る方もいます。
ですがそこまでせずとも、寝室をホテルライクにするだけで眠りに入りやすく、熟睡しやすい環境を手に入れることが可能です。
さらにその寝室をホテルライクにするのも、これから紹介するちょっとしたポイントを抑えるだけで案外簡単にできてしまいます。
それでは見ていきましょう。
ホテルライク, 寝室

ベッドカバーは白

ホテルライクな寝室を作るときのポイントとして、ベッドカバーは基本白いものを使いましょう。
理由は単純で、ほとんどのホテルではベッドカバーの色は白一色か、そうでなくとも白を基調とした色のものを使用しているからです。
これだけでいくらかのホテルらしさを演出することができます。
さらに、多くのホテルでは、家具やインテリアのレイアウトやコーディネートを、どんな人にも心地良く感じるようにという思想の上で設計しているので、もちろんベッドカバーの色も、考えなしに選んでいるわけではないはずです。
白は清潔感のある色であり、完璧に美しい状態であれば容易に高級さを感じられる色でもあります。
ウェスティン・アンド・シェラトンホテルのデザイン部門副責任者のエリン・ホバー氏は、真っ白のベッドはがハロー効果を作り出すと言っています。
ベッドカバーを真っ白なものに変えただけで、部屋全体が改装されたと思う人もいるそうです。
それだけベッドは部屋全体に与える影響の多い家具であり、また白にはその魅力を最大限に活かすことのできる力があるのだと言えるでしょう。
ホテルライク, 寝室

ベッドは常に整える

ほとんどのホテルでは、お客様が部屋をチェックアウトされた後、シーツの交換などを行うベッドメイクというものを行います。
ホテルの心地よさ、清潔感を損なわないための大事な作業であり、ホテルライクな部屋を作る場合でも、やはり同じく欠かせない大事な作業になるでしょう。
とはいっても、ホテルがやっているように毎日多くの項目をこなし、洗濯までしてしまうというのは無理があります。
しかし、例えば枕をもとの位置に戻しておいたり、しわになったシーツを整えておいたりするだけでも、かなりきれいに見えるので、意識しておいて損はありません。
その他にもベッドの掛け布団をきれいな位置に戻す作業は効果的です。
一見当たり前に見えるこの作業ですが、この作業をやっておけばそれだけでベッドの整い方がとてもホテルライクに仕上がります。
寝室においてベッドの与える影響はとても大きなものです、毎日のことなので少々面倒かもしれませんが、手間以上の効果が見込めることを理解したうえで、しっかり行っていきましょう。
ホテルライク 寝室

ランプを設置する

寝室においてベッドの与える影響が大きいとは書きましたが、もちろん寝室で大事な家具はその他にもいくつかあります。
そのうちの一つがランプです。
部屋全体を明るく照らすようなものではなく、ベッドの中で本を読むために使うような、明るすぎず優しい光を発するようなものがホテルライクな部屋作りには適しているでしょう。
ある程度光量の出せるものでも、間接照明のように使用すればぐっと雰囲気が出るため効果的です。
ただし、間接照明は照らした壁や天井にあるものを目立たせてしまう効果もあるので、エアコンやコンセント、給気口などのある面を照らしてしまうと、せっかくのムーディさが台無しになってしまいます。
極力何もない面を利用するか、カーテンなどかけた面を照らしましょう。
またサイドテーブルなどがあれば、テーブルランプを置くのも良いです。
テーブルランプの場合雰囲気づくりに役立つのはもちろん、光量を調節できるものならば、わざわざメインの照明を付ける程でもないという作業の時に役立てることもできます。
ホテルライク 寝室

枕は1つや2つでなく多めに置く

一人で泊まるためにホテルに来たのに、何故か枕が複数置いてあって不思議に思った経験はありませんか?
あれは特定のホテルでのみやってることではなく、数多くのホテルが普段から枕を宿泊人数より多く用意しています。
もちろんあれも無意味にやっているわけではなく、わかりやすい理由としては、部屋に来たお客様に自分好みの枕を選んでもらうため何種類か置いているという説があります。
また、ベッドの端から端まで枕で埋めることによってソファの代わりとして使うための、背もたれの役割を持ちます。
本やタブレットを扱う際はもちろん、ベッドの正面にテレビなどが設置されているホテルも多いので、ベッドがソファとして使えれば非常にリラックスした状態でそれらを楽しむことができます。
ホテルライクな部屋を作る際にも、形の違う枕を複数用意しておくことで、ラグジュアリーなおしゃれさを演出することができるでしょう。
配置するときは、形別に揃えてきれいに並べるといいです。
ホテルライク 寝室

ベッドスローを置く

ベッドスローとはベッドカバーの上の、足元部分に横にかけられている細長い布のことです。
これは靴を履いたままベッドに寝転がっても、ベッドカバーが汚れなくて済むようにとかけられているものです。
室内でも靴を履くスタイルの欧米でこそ必要なものであって、室内では裸足やスリッパの多い日本では単なる装飾か、ベッドメイクの最後にかけて完了の証という風にしか使われていません。
実際日本ではベッドスローなんてホテル以外では見たことが無いという人の方が多いでしょう。
しかし、だからこそベッドスローはホテルライクな部屋作りにおいては、重要で効果的なものだと言えます。
ホテルでしか見たことがないということは、それがあるだけでホテルらしく見えるということでもあるからです。
ベッドスローは他の家具やベッドとの兼ね合い、特に色に気を付けて選びましょう。
シーツとは違って白などを選んでしまうと存在感がかすんでしまい、逆に突飛な色だと部屋から浮いてしまうためです。
ホテルライク 寝室

少しの工夫でホテルライクに!

ご紹介したようにホテルライクな部屋作りというのは、大掛かりな家具などの購入や部屋の改築などは必ずしも必要というわけではく、本当にささいな、ちょっとした工夫だけでも行えるものなのです。
もちろん本格的に壁の素材から変えてしまったり、窓の大きさや形、部屋の間取りなどから変えてしまったりすることも可能です。
しかし、そんなにハードルを上げて失敗してしまっては元も子もありません。
まずは少しの工夫から、自分にできるところから手を加えていき、ホテルライクな寝室を楽しみましょう。