東京都内のマンションに住みたいと考えている人は非常に多いのですが、特に注目を集めているのが湾岸エリアです。
次々とタワーマンションや高級賃貸マンションが建築され、人気は衰えを見せません。
この記事では、そんな湾岸エリアの人気の秘密や、不動産としての価値などについて探っていきます。
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湾岸エリアとは?
「湾岸エリア」とは、東京都中央区月島・勝どき、江東区豊洲・東雲・有明、港区台場などのエリアを指します。
東京湾沿岸に広がる一帯で、もともとは埋立地でした。
住宅は少なく、工場や飛行場などが主な用途でしたが、都心のすぐそばにもかかわらず地価が安かったため、徐々に住宅地としても人気がでてきました。
そして1990年代に入ると一気に超高層マンションの建造が進み、現在の湾岸エリアの姿に近づきました。
最初に開発を始めたのは、UR都市機構(当時の都市公団)です。
もともと鉄鋼所であった土地に「東雲キャナルコートCODAN」という名前で街区を作りました。
後を追うように周辺には2棟の超高層マンションで構成される「Wコンフォートタワーズ」などを中心に、多くの超高層マンションが建築されています。
マンションの建設ラッシュは一旦収まったものの、2011月12月に野村不動産がタワーマンション「プラウドタワー東雲キャナルコート」を分譲したことで再びブームに火がつきます。
プラウドタワーは分譲第1期、第2期とも即日完売し、ニュースなどでも取り上げられ、大きな話題となったのです。
その後も多くのタワーマンションや高級マンションが分譲されていますが、いずれも好調な販売を示しました。
また、高級賃貸マンションも人気を集めています。
湾岸エリアの特徴
湾岸エリアは都心まで非常に近く、アクセスが良いことが特徴です。
例えば東京メトロ有楽町線「月島」駅から「有楽町」駅まではわずか5分で到着します。
ほかにも「都営大江戸線」や「東京臨海新交通臨海線」など、さまざまな電車を利用することができます。
都心でありながら、自動車を利用する場合にも大変便利な立地で、「首都高速湾岸線」「首都高速9号深川腺」などを利用することができます。
また、湾岸エリアは海に面しているため、非常に開放感がある土地です。
もともと埋立地だったこともあり、計画的に整備された土地であるため、東京都内にありがちな圧迫感が全くありません。
自動車道路が整然としているだけでなく、広い歩道も確保してあります。
そして湾岸エリアの最大の特徴は、なんといっても高層マンションが立ち並ぶ圧倒の光景です。
三菱地所や三井不動産をはじめ、住友不動産や東京建物などあらゆる大手デベロッパーのマンションが建ち並んでいます。
1,000戸を超える大規模タワーマンションが多いため、商社とデベロッパーなどが共同でプロジェクトを進めた物件が多くあります。
湾岸エリアが人気の理由
湾岸エリアの人気が高いのは、利便性だけが理由ではありません。
交通の便だけでいえば、東京都内にも同等の場所はあります。
しかし、都心にいながらにしてリゾートのような雰囲気を味わえるのは湾岸エリアだけです。
一面に海が広がる光景は東京都内とは思えないものです。
また、マンションの高層階ともなれば、眺望を遮るものは何もありません。
朝は海に反射する太陽を感じながら目を覚ますことができるという、大変に贅沢な雰囲気を毎日堪能することができるのです。
夜景が好きな人にもうってつけの条件が揃っています。
高層階であれば、東京都内の夜景を一望できるため、高級ホテルよりも贅沢な気分を味わうことが可能です。
もちろん、レインボーブリッジはすぐ近くで眺めることができます。
その上、大規模高層マンションの建築のためには、建ぺい率や容積率の関係で敷地も自ずと広くなります。
そのためマンションの敷地は大変きれいに整備されており、大規模高層マンションが立ち並ぶ湾岸エリアは非常にきれいな街並みです。
特に海の近くは公園も多く設置されているため、街並み全体がリゾート地のような雰囲気になっていることも人気の理由です。
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また、湾岸エリアは生活に便利で若い子育て世代にも人気があります。
大型ショッピングセンターが近く、食料品や日用品などの買い物も非常に便利です。
なかには敷地内にスーパーやショッピングモールを備えている物件もあり、一戸建ての住宅街などと比較しても生活しやすいといえます。
湾岸エリアは高級マンションが立ち並んではいますが、高級住宅地として知られる港区麻布十番周辺や渋谷区広尾などと比較すると、かなり割安であることも人気の理由です。
物件にもよりますが、マンションの坪単価でも100万円以上の差があることがほとんどです。
湾岸エリアの資産価値は?
湾岸エリアは現在も非常に人気が高いエリアであり、土地やマンションの資産価値は十分にあるといえます。
20年以上前と比較すれば高騰しているという見方もできますが、現在の整備された街の状況や都心からの距離を考えると、高過ぎるということはありません。土地やマンションの坪単価も、おおむね安定して推移しています。
しかしながら、湾岸エリアの不動産を資産として考える場合、将来の経済の動向や社会の状況を考慮することも必要です。
今後もっとも湾岸エリアの不動産に影響を与えると予想されるのは2020年の東京オリンピック・パラリンピックです。
東京開催が決定した2013年9月以降はインフラの整備が進められていることもあり、盛り上がりを見せています。
ただし、エリア全体で考えればそれほどの影響は出ていません。
週刊誌などでも「加熱」「暴落」と取り上げられたこともありましたが、湾岸エリア全体の相場で過度に変動したというデータはありません。
混乱を警戒するとすれば、むしろ今後です。
オリンピックの会場が多数設置されることが決定した有明では、着々と工事などが進められています。
これ自体は湾岸エリアをより盛り上げる働きをするはずです。
問題は、晴海5丁目に建設予定の選手村として使われる宿泊施設です。
建造された宿泊施設は、オリンピック終了後は一般向けの住居として供給される計画になっています。
この建造物はかなり規模が大きく、約5,000戸(約12,000人分)とされています。
一般に供給される際は分譲と賃貸が半々となる予定ですが、この大規模な物件がマンション市場に与える影響は無視できません。
間取りなどをどのように変更して販売するのかは未定ですが、戸数と人数を考慮すると単身用や少人数用の賃貸物件がかなり多いことがわかります。
逆に、分譲用の商品として考えるのであれば、戸数と人数が不適当です。つまり、一戸あたりが狭すぎます。
仮に賃貸物件が全て単身用だとすると、分譲の1戸あたり4人分弱ということになり、そのまま分譲すれば湾岸エリアの分譲マンションにしては狭い部屋ばかりになってしまいます。
部屋を大きくすれば供給戸数が減るため、いずれの場合も周囲の分譲マンション相場を揺るがすほどのインパクトは考えにくいといえます。
しかしながら、賃貸物件はかなりの戸数の供給が予想される計算になるため、賃貸物件については周囲の物件の資産価値が下がる可能性があります。
湾岸エリアの良さを活かそう!
このように、湾岸エリアには東京の他の場所にはない多くの魅力があります。
都心のすぐそばという交通アクセスの良い好立地でありながら、リゾート地のような雰囲気を味わえることが最大の特徴です。
特にマンションの高層階からの眺めは、このエリアに住む人だけに許された特権であるといえます。
また、買い物などの日常生活も極めて便利な環境です。
今後の資産価値についてはさまざまな見方ができますが、それらを含めても多くの魅力を備えたエリアです。
ぜひ湾岸エリアに住むことを検討してみてはいかがでしょうか。
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